忘れないうちに備忘録。シンボリックリンクを理解してる人には今更な内容かも。
もうクラウドが大活躍で、クラウド上で作業してる人には不要です。
まずは先に簡単な経緯と手順を。
何故シンボリックリンクを使うかと言うと、Dropboxフォルダ外のファイルをDropbox上で管理したいからです。
Dropbox自体に分割管理みたいな機能があれば良かったんですが、今のところ無いようなので調べてみたところこの方法でなんとかなりそうでした。
- コマンドプロンプトを管理者権限で立ち上げる。
- mklink /D “[シンボリックリンクを作成したい先パスA]” “[シンボリックリンクの元パスB]”
- Aは必然的にDropbox内のパスになります。この時、フォルダを予め作成する必要はありません。既に存在していると上書きもされず、ただエラーになります。
- Bは既に存在しているパスです。バックアップしたいフォルダということになります。
- 「/D」はディレクトリの意。無いとファイルを指すので、作成はされるが意味のないゴミファイルができます。
- 「/D」を付けて誤って作成した場合は「rmdir “[シンボリックリンクを作成したい先パスA]”」
- そもそも「/D」無しで間違って作成してしまった場合は「del “[シンボリックリンクを作成したい先パスA]”」
- ※コマンドを記載したものの、手動でも問題無い気はします。
- これで完了です。Dropbox内にフォルダが作成され、アクセスできるようになります。アドレスはパスAですが、実態はパスBにいる状態(プロパティを見ると分かり易い)なので、どちらでファイルを作成しても同期されます。
- 注意点として、やはり実体は管理外にいるせいなのか、シンボリックリンク作成した直後のものは順次同期されるものの、作成後のファイルの即時同期は難しいようです。Dropboxを再起動することで認識するようなので、適宜再起動が必要です。その性質上、更新頻度の高いものはシンボリックリンクではなく、従来通りDropbox内で作業するのが安全です。
以降は余談です。
シンボリックリンクについて説明できるほど自分は詳しくないないので多少割愛しますが、別の場所にあるファイル・フォルダをあたかもその場所にあるかのように処理するための機能です。(だと思う)
映像制作をしていると様々なファイルをPC上で扱うことになるのですが、PCも機械なので壊れた時に備えてバックアップが必要です。
昔は定期的にハードディスクにバックアップしたりしていたのですが、そもそもその間隔も一ヶ月、二ヶ月と延びていき一年周期とか意味のない感じになってしまいました。
幸い、その間に壊れることはなかったのですが、それに備えて今は大半のデータをDropbox内に移動させて管理しています。
バックアップはもちろん、データを複数の環境で使用・参照できるので今となっては無くてはならない存在です。
一番下位のプランですが、年間1万円ちょっとで得られるメリットはあまりにも偉大で、数年Dropboxを活用しています。
しかし、活用し過ぎて1TBの管理容量も圧迫し始めてしまい、気軽にデータをポンポン入れることが難しくなってきました。
相変わらず素材回りは完全に管理しているのですが、Dropbox導入前から設置していた制作フォルダは移行に移行を重ねて別のクラウドサービスで管理していました。
失うと損失が大きいデータが最優先だったのですが、気持ち的には継ぎ足し続けている音楽フォルダやマイドキュメントなども失うと辛いので、時折バックアップをしてもしもに備えていました。
そんな時にDropboxが値上げをすると同時にプランの管理容量を倍の2TBにするという方針を打ち出しました。
3000円ちょっと上がるようなのですが、それでも管理容量が倍になるのは非常に朗報でした。
Dropboxは容量の関係上、2TBのDドライブに設置しているのですが、こうなるとハードディスクを丸っとコピーできるレベルなので、なんとかDropbox配下ではないフォルダを管理することができないかと探した結果、たどり着いたのがシンボリックリンクでした。
物理的に動かすのもありだったのですが、
- 所謂Windows標準フォルダなのであまり物理的に触りたくない気持ち
- 物理的に移動させた上で逆のシンボリックリンクを作成して参照させるという手があったものの、前述通りあまり詳しいわけではないので確証がもてなかった
という理由から今の方法で落ち着きました。
後者の理由についての確証を得られると物理的に移動させるかも知れません。
お気付きかと思いますが、クラウドサービスの管理外のフォルダを管理下に置くための話なので、多分Dropbox以外のサービスでも使えるのではないかと思います。
個人的にはDropboxはWebからのアクセス時も使いやすいのでどんどん使っていきたいところです。
これを機にシンボリックリンクの理解も深めていきたい…。